QC検定1級受験はハードルが高い?

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QC検定の1級は受験者数が2級に比べてガクッと少なくなります。
日本規格協会の受験者データによると、第22回のQC検定では3級の申込者数が37,072人、2級の申込者数が15,870人と大きなボリュームを占めているのに対し、1級の申込者数は1,447人と2級の1/10以下の申込者数となっています。
ヤマチャンの会社の知り合いにも2級取得者がたくさんいますが、1級は論述問題があることが申し込みまでのハードルを上げているようです。


ヤマチャンが2級合格(正答率80%~85%くらい)のレベルで1級の問題集の手法編に初めて触れたときは正直半分近くチンプンカンプンでした。1級は論述が難しいと言われがちですが、意外と手法編でも2級までの知識とのギャップがあります。


QC検定2級から1級へのステップアップ


話が少しそれますが、理想と現状の差異(ギャップ)を課題と捉え、理想を達成するために何が必要かを分析する課題抽出法にギャップ分析があります。

ギャップ分析に単純に当てはめて現状を2級合格レベルとして目標を1級合格だとします。
まずは、そのギャップの内容や構造を把握する必要があります。

QC検定2級合格後に1級を目指したときのギャップの内容は大きく分けて2点あります。

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1つめのギャップは品質管理の実践と手法の知識に関する部分です。
QC検定では各級の試験範囲は、それより下位の級の範囲を含んでいます。 例を挙げると、<実験計画法>では2級では一元配置・二元配置実験などが出題されますが、1級ではそれらに加えて直交配列表、乱塊法・分割法なども出題されます。1級合格のためには、2級・3級の内容を網羅するとともに、1級でしか出題されない部分を受験テキストなどから新たに習得しなければなりません。

2つめに問題になるのが論述問題です。 これは2級以下の級では出題されないため、新たに対策する必要があります。さらに問題の性質上、実務経験があったほうがやや有利になります。

これらのギャップを埋めるために勉強して行くのですが具体的な方法については次回以降に紹介します。