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QC検定1級

QC検定1級の勉強法や論述の対策について紹介します。

使った参考書:

QC検定受検テキスト1級 (品質管理検定集中講座[1])
品質管理の演習問題と解説(手法編) QC検定試験1級対応
過去問題で学ぶQC検定1級 2015・2016年版
QC検定1級模擬問題集 (品質管理検定講座)

ちなみに2級の勉強の復習にはこちらの参考書を使用しました。
1回で合格!QC検定2級テキスト&問題集

勉強期間は2ヶ月半です。ちなみに管理人(理系)の受験時のスペックは品質関係の実務経験1年半です。2級受験からちょうど一年後に初受験で合格しました。

■目次


対象者

QC1級の対象は、"品質管理部門のスタッフ、技術系部門のスタッフなど企業内において品質管理全般についての知識が要求される業務に携わる方々"となっています。

受験資格に制限はありませんが、論述問題でテーマに関連する経験を積んでいればいるほど有利になるのは間違いないです。

QCkyuubetu

  

受験料


8,220円

web申込みでクレジットカード決済すると受検料の領収書はpdfでダウンロードすることになります。ダウンロード期限があるので個人申込みで会社で精算する方は注意しましょう。
過去に1級を受験しており、準1級と認められた方が1級受験する場合は7,710円となります。
 

試験範囲

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1級の試験は大きく分けると"品質管理の手法"と"品質管理の実践"に分かれています。
2級・3級の範囲の問題も含まれますが1級のみに出題される分もかなりボリュームがあります。それに加えて論述問題があります。

①データの取り方とまとめ方 
②新QC七つ道具
③統計的方法の基礎
④計量値データに基づく検定と推定
⑤計数値データに基づく検定と推定
⑥管理図
⑦工程能力指数
⑧抜取検査
⑨実験計画法
⑩ノンパラメトリック法
⑪感性品質と官能評価法
⑫相関分析
⑬単回帰分析
⑭重回帰分析
⑮多変量解析法
⑯信頼性工学
⑰ロバストパラメータ設計
 

暗記中心の実践分野に比べると手法分野はかなりボリュームがあります。計算の速さも重要なファクターなので手法の勉強に時間を割けるようにしましょう。

大問で14から17題程度出題されます。問題数は100問前後です。

 

試験時間


120分

時間内に手法編と論述問題を解く必要があります。
手法が早く解ければその分論述に時間が割けるためアドバンテージになります。
 

合格基準

(aかつbかつc)
a. 一次試験(手法分野、実践分野):各分野の得点が概ね50%以上であること。
及び、二次試験の得点により総合得点(手法分野+実践分野+論述)が70%以上となる可能性があること。

b. 二次試験(論述):得点が概ね50%以上。
c. 総合得点(一次・二次試験の合計点)が概ね70%以上。

1級試験の合格基準の内、「a.一次試験」のみ満足した場合準1級として認められます。

直近5回分の合格率は
12.04%13.28% 14.62% 7.65% 6.04%
となっています。


2級の合格率が20%台、3級では50%台ということと比較すると、さすがに一番上の級だけあって合格率低くなってます。

1級の第22回のデータを見てみると受験者数が1092人であるのに対し、合格者66人、準1級(1次試験のみ合格基準を満足)が130人となっています。この数字から見ても1級の論述はネックになっているようです。

ということで論述の対策にも焦点を当てていきたいと思います。
論述対策
  

おすすめ勉強方法(1級手法編)


QC検定1級の勉強期間は2ヶ月半で、勉強には4冊の参考書をフルに使いましたので紹介します。

◆やった方法
①2級の復習(1週間くらい)
QC検定受検テキスト1級の手法編と実践編それぞれ並行して着手
③テキストの1章終わるごとに品質管理の演習問題と解説(手法編) の対応した章を解きます
④解けなかったところを解説を見ながら解きなおします。このときテキストも見直します。
⑤以上を繰り返して1冊やり抜きます

2級で出題されない直交法実験(多水準法・疑水準法・分割法)などは演習問題集の解説だけで理解するのはなかなか難しいです。自分の場合、問題集だけでは手も足も出ず、先の章になかなか進めなかった(かなり苦行でした)のでテキストを購入しました。テキストには例題もついており(数は多くはないですが)これが結構理解を助けてくれます。独学で1級を受けるのにおすすめの1冊です。


手法編の問題は下の品質管理の演習問題と解説(手法編) を使いました。 解説がしっかり書かれており、1章あたりの問題数も多く演習として役立つ内容となっています。上の受験テキストと章の分け方が似ているため、受験テキストで1章進めるごとに演習問題と解説の対応する部分を進めると丁度良いです。



過去問は重要アイテムです。 実際の問題の問題数や傾向を知ることができます。解説はアッサリしているので間違えた問題や分からないところは受験テキストの当該部を併せて確認していました。
 

過去問に着手するタイミングですが、テキスト問題集である程度、全体的に解けるようになってきたら過去問に手を出します。 過去問は6回分収録されています。

1回の試験は120分なのでスマホやキッチンタイマーでタイマーをセットして本番形式で解きます。時間を計ってやるのはひとつポイントになります。

できれば本番と同じマークシート形式で解答したいところですがQC検定の過去問の解答記入欄は書き込み式になってます。あらかじめコピーして使いましょう。

この時論述問題を解き始めたタイムを書いて後で把握できるようにしておきます(残り30分みたいな感じで)。論述も本番形式でしっかり時間内に書けるように練習します。 1級は試験時間のマネジメントも難しい部分が多いので(論述もあるので)本番と同じ条件で練習しておくことを勧めます。

過去問を解き終えたら答え合わせをします。間違えた問題や分からなかったところは解説を確認して解きなおします。

過去問を解くのに2時間、間違った箇所の確認が大体1〜2時間程度かかるので、過去問での勉強にシフトしてからはある程度まとまった時間が必要になります。時間的制約が多い分2級より早めに過去問に着手しました。平日に1日1回分解くだけでも中々ハードでした(痩せました)。


1冊分解き終わっても意外と同じ問題を解いて間違えたりもするので何回か解きましょう。
過去問(もちろん時間制限有)で合格点がコンスタントに取れるようになっていれば1次試験(準一級)はおそらく突破できます。

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試験時間は上のキッチンタイマーを使って計ってました。
ノートはこんな感じで間違えたところが真っ赤です(間違えすぎて載せるのに躊躇しましたが。
ちなみにこのノートはQC1級の勉強を始める前に2級の復習をし始めたときのものです。)

電卓の使い方を含め過去問で試験の形式にも慣れておく必要があります。実際に解答するときに答えがはっきり分からないときは消去法で絞ります。このへんも実際に過去問を解かないとなかなか修得出来ません。


おすすめ勉強方法(論述対策)

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会社でQC検定1級について聞かれる質問の中で、論述対策についての質問が圧倒的に多いです。
採点方法などの明確な詳細は公表されていないため参考になるかわかりませんが自分が使った方法や一般的な部分に関してここでまとめておきます。

QC検定2級から1級受験までのハードルを上げてるのがこの小論文だと思います。

自分も正直文才が全然無い方でして、思いつくままに書いているとまとまりのない文章になってしまうのが分かっていたので最初からある程度書き方のフォーマットを考えてから試験に挑みました。
実際に使った参考書とやり方を紹介します。

論述対策におすすめの参考書


論述対策の参考書で絶対的におすすめなのがこのQC検定1級模擬問題集 (品質管理検定講座)です。
この問題集のすばらしく良い所は第15章に論述問題の例題がついているところです。

一方で、こちらの問題集の手法の問題は、QC1級勉強の最初の1冊として使うには難しかったので、手法の問題については、他の参考書で基礎を固めてから着手すると良いと思います。


論述問題は2010年9月以降、4問ある設問から1問を選択して解答する形式になっています。 この模擬問題集には20テーマほど設問がありそれぞれ解答例が載ってます。
そのためテーマの傾向や書き方のフォーマットの例をつかむのに非常に役に立ちます。

いくつかQC検定1級の参考書を吟味しましたが論述の対策が書いてある参考書は他にほとんどないため、論述対策用の1冊として買っておいて損はないと思います。

論述問題の構成


先にも述べたようにQC検定1級の論述問題は4テーマから1テーマ選択して記述する方式です。
4問の傾向ですが
▶品質管理の実践から2~3問
▶品質管理の手法から1~2問

という構成になっています。

手法関連というのは例を上げると"主成分分析を用いて品質問題を解決するにあたって留意すべき点を、あなたが関与した事例を用いて記述せよ"といった形で出題されます。
実践関連では品質クレームへの対処の記述などが出題されます。

4テーマの中から選択出来るので自分の今までの経験と照らし合わせて書けそうなテーマを選ぶ必要があります。

論述問題のポイント


論述問題のポイントとして、設問に"対象の業務に関するあなたの立場(管理者、実施者、責任者など)を明確にすること"と注意事項が書かれています。

対象の事例に対して、どのような立場、例えば担当者としてなのか、課長や部長(管理者)としてなのかで事例への対処で求められるアプローチは当然変わってくることも多いのかなと思います。

業務の立場を明確にする必要があるため、論述の書き出し文に一文自分の説明を入れて、どのテーマの論文でもその決めた書き出し文から書き始めるようにすると、最初の文を書き始める時間を短縮できます。

用紙に何か書くことによって試験中あせって何を書けばいいか分からなくなるという状況も回避しやすくなります。 

自分のやっていた例ですが、
「当社は"対象製品A"を製造するメーカーで、主に"事例に出てくる部品a"の加工を行っている。私はその製造課で品質・技術面を担当するスタッフである」
という書き出し文でスタートするようにしていました。

試験当日残り時間30分のとき案の定かなり急いでいましたが書き出し一文を暗記して書くようにしていたのでその先を落ち着いて書くことができました。

論述の文字数はどのくらいか?


QC1級の論文の字数はどのくらいにすれば良いか?ということも1級の試験の話をすると良く話題になります。

1000字程度で4~5項目(事例や問題点など)に分けて書くようにしました。
答案用紙はA4縦書きの横罫線のみ記入されている用紙が配布されます。(画像はイメージですがこんな感じで線だけが入ったシンプルな紙が配布されます)


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字数制限はありませんが1000字程度が目安と考えて良いと思います。裏面は採点対象外のため表の面だけで完結させなければなりません。用紙の80%から100%までは埋めるようにしましょう。

総試験時間120分のうち論述に割ける時間は20分から45分程度となります。ヤマチャンが過去問を解いたときは平均すると残30分で手法を解き終えて論述着手といったタイムになっていました。

論述のポイント(ネタの準備)


もうひとつ論述問題のポイントとして事前に品質管理に関する具体的な事例(テーマ)を準備しておくということがあります。

論述対策として事前に品質管理に関する具体的な事例(品質不適合への対処・設備の保全・初期流動管理など自分が経験したこと)を3~4例準備しました。

問題集に20テーマほど問題が載っているので、それに用意した事例が当てはめて記述できるかどうか実際に小論文を書いて練習しました。

4つの問題のうち、設問の内容と準備した事例で書けそうな問題を1つ選びます。ネタの準備は必須です。
内容には自分で行った独自の工夫なども盛り込むようにします。記述にオリジナリティーがでるように意識しました。実際の事例をより具体的に(社外秘に触れない程度に)書いていくとこのあたりはクリアしやすいと思います。

QCストーリーに沿ってまとめるとやりやすいです。
自分の場合、段落を5つに分けてそれぞれ小見出しをつけてまとめました。
専門用語などには簡単な説明をつけました。



参考ですが論述の評価基準は以下のようになってます。

◆評価基準
○プロセス・ストーリー・方策が過不足なくまとめられている
○プロセス・ストーリー・方策に誤りがない
○効果・特徴や問題点の考察が妥当である
○十分な経験に基づく記述であることがわかる
○記述に特別な工夫が見られる
○当たり前でないアイデアが見られる


◆論述対策のポイントをまとめると以下のようになります。

立場(管理者・担当者など)を明確にする
1000字程度にまとめる
4~5項目(事例・問題点・考察など)にまとめる
④事前に複数テーマのネタを準備する
独自の工夫を入れるように意識する

論述は実際に手で書いて慣れておくことが大事です。
手法問題の勉強の合間に少しずつ準備しましょう。


以上、皆様の健闘をお祈りしてます。


【新レベル表対応版】QC検定受検テキスト1級 (品質管理検定集中講座[1])
2015年改定レベル表対応 品質管理の演習問題と解説(手法編) QC検定試験1級対応
過去問題で学ぶQC検定1級 2015・2016年版
【新レベル表対応版】QC検定1級模擬問題集 (品質管理検定講座)